それでは、(1)の材料に続いて実験方法を考えましょう。
実験は、シロオビヒメカツオブシムシの幼虫が布を食べるかで防虫できているかを判断したいと思います。
実験条件
・室温、部屋と同じ湿度(今なら70%近いかも)の暗がりで静置する。
・布の入った容器に、シロオビヒメカツオブシムシとゴンゴンを入れたものをテスト、
シロオビヒメカツオブシムシを入れたものをブランク、
何も入れないものをコントロールとする。
・カツオブシムシは1容器幼虫を25匹いれる。
評価方法
実験の評価は2つの要因で行う。
(a)テストとブランクでシロオビヒメカツオブシムシが布に穴を開けているか
被害の違いを目視して比べる。
(b)テストとブランクでシロオビヒメカツオブシムシが布に穴を開けているか
被害の違いを布の重さのテスト開始からの違いで比べる。
このとき、布が乾いたり湿ったりしているはずなので、
その重量変化をコントロールのテスト開始からの重さの違いで補正する。
実験方法
(1)布を40×40(mm)に4枚切り、1枚づつ重さを量った。
(2)同じ大きさの容器3個用意し、テスト容器1枚、ブランク容器1枚、
コントロール容器2枚を(1)の布を入れた。
(3)テスト容器、ブランク容器に24匹づつシロマルヒメカツオブシムシの幼虫をいれた。
(4)メッシュ(空気穴)がついた容器の蓋を閉めて、
テストはその上からゴンゴンαを乗せた。
ゴンゴンαは緑のフィルムをはがし、薄膜がメッシュ側になるよう乗せた。
(5)それぞれの容器に上からサランラップをぴったり引いてゴンゴンαの有効成分が
逃げないようにした。
(6)押し入れに入れて1週間おきに様子を見る。
ちょっと見づらいけれども、上の写真がテスト容器で下がブランク容器の中身です。
テスト容器にも、下に布とシロオビヒメカツオブシムシの幼虫が映ってます。
24匹映ってないのはすでに布の下にもぐりこんでしまったから。
さてさて一週間後どうなっているでしょう・・・楽しみ